天皇制


コラム#11171(2020.3.17)

 a:このところ、丸山眞男批判がテーマになっているが・・。
o:とにかく、彼、意識的なのか無意識的なのかはともかくとして、筋悪なのだ。
 例えば、江戸時代の儒教に目を付けたところまではいいのだが、近代化、要は欧米化、の契機をその中に見出そうとしたなんてのは愚の骨頂だ。
 そんなことよりか、江戸時代の儒教が・・神道もそうだが・・さんざ天皇制を持ち上げたことに目を付けるべきだった。
 (だって、それがあったからこそ、条約締結にあたって天皇にお伺いを立てざるを得なくなってコトが大きくなったのだし、薩長がいよいよ倒幕するとなった時に錦の御旗が絶大な威力を発揮してくれたわけで、要は、明治維新は、天皇への敬意なくしては不可能だったのだから。
 近代化なんて、その先の、いわば、維新の派生物に過ぎない。)


コラム#12405(2021.11.23)

 天皇制と一般の君主制の違いは、民族(文化共同体)が形成され、(最初の)統一国家が形成されてから、(天皇制の場合は約1,500年もの間、)王朝交代も非王朝期も生じなかったことです。
 イギリスの場合、11世紀のノルマンコンケストの時に王朝交代が生じていますし、17世紀のイギリス内戦の時に非君主制期が生じています。(典拠省略)
 私見では、それは、「天皇が、文化共同体の象徴概念であるがゆえにこそ、変革の理念たりえた」からではなく、「天皇が、仁政と変革の主体ないし仁政と変革の理念の体現者であり続けた結果として文化共同体の象徴であり続けることができた」(コラム#省略)からなのです。(太田)